雑記ブログ

タタキをしないと誓ったお話。

日曜大工的なことは大好き。

どうもユヅキです。

ちょいちょい自宅でも頼まれ事でもトンカントンカンしているんだけども、手先が器用かというとそんなこともない。

まあ下手の横好きと言って差し支えないですな。

個人的には机とか棚を改造するのがウキウキして楽しい。

タタキはキライ

じゃあ舞台のタタキもやるのか?といったらこれは完全ノータッチ

オトナなので「苦手」という表現を使おうかと思ったが、自分の感覚を正確に伝えるにはやはり「キライ」という言葉がしっくりくる。

役者や他セクションスタッフでもバリバリに叩ける人は沢山いるし、何ならMyガチ袋持ってる人も少なくない。

最近も

「家でも建てるの?」

と思わず尋いてしまうようなゴリゴリ三重奏ガチ袋を装着している役者さんに出会ったしね。

そんな人を見るにつけ、何故自分はタタキをやってこなかったのだろうかと思う。

トラウマは初体験

何だか仰々しいが、

「タタキイヤだ」

と初めて感じたのは旗揚げ公演の仕込みの時だ。

右も左も解らないまま勢いだけで始めた旗揚げ公演。

予算も見当つかなければスタッフさんにあてもない。

あるのはテンションとあやいちのみ。

結果的にまあまあ面白おかしい公演にはなったのだが、この時の仕込みですでに自分の中にタタキはもうやらないという意志が生まれた。

旗揚げで体験した恐怖

舞台公演をやるにあたって何をどうしていいか知らなかったので、当時は舞台監督さんと美術さん(舞台専門ではない人)の指示を頼りに仕込みを進めたわけだが、今思えばとても危ないセットを組んでいたと思う。

刀を振りたいとタッパの高い小屋を選んだことで、セットもその高さを生かした二段組みでいこうとなり、我ら素人衆の手にかかった結果、グラグラが止まることのない恐ろしい高台が出来上がった。

今思い出してもあれほど立っていて死を意識したセットはない。

ホントは高台の上でも闘おうと考えていたが、組み上がったセットの上に立った瞬間に

あ。やめよう

と即決した自らに拍手を贈りたい。

仕込み中とにかく怒られる

初めてのタタキ(というか全てが初めて)ということを差し引いても、まあ怒られまくった仕込み時間。

イメージしていたナグリでトンカントンカンではなく、使ったこともないラチェットを渡されてひたすら単管を連結していく作業。

工事現場の足場を何となくで作っている感じね。

普通に怖いよ。

でもそんな違和感にすら気づけない程テンパっていたし、とにかく怒られたくない一心で作業していた。

もはや作品作りのことなど頭からなくなっていた。

そんな仕込み。

それがもうダメなんだけどね。

この時点でもうオレはタタキはしないと心に決めていた気がする。

知識かお金 どちらかは必要

結局のところ知識もお金もないのが一番の原因なんだと理解したのは本番終わって落ち着いてからだったな。

知識と技術があれば問題ないし、お金があれば美術さんをプラス払って増やせばいいだけのお話。

どちらもないならそりゃあ無理が出てくる。

そもそも出演者に叩かせる時点でオレの認識の甘さを露呈していたようなもの。

主宰、演出として役者に

「全部出しきれ」

と言っておきながら、タタキという演技に直結しない専門外の作業を本番前にやらせてるんだからお話にならない。

万が一仕込みで自分を含め誰かが怪我したとなったら果たして後悔せずにいられただろうか。

そう思うと出演者には申し訳なかったな。

お金で安全と時間とクオリティを買うということ

旗揚げでの教訓を経て2回目は本職で舞台美術をやっている方にお願いすることにしたが、まあ目から鱗だった。

旗揚げと同じ高台組みの二段舞台にしてもらったんだけど安定性が全然違う

恐る恐る立っていた前回とは打って変わり、高台でアクションを入れても大丈夫という安心感をゲットした。

また更に驚いたのがその建て込みスピード。

二人で来てトンカントンカン…

「何か手伝いますか?」

「大丈夫ですよー。セットは任せて他のことに時間使ってくださーい。」

でもお二人だし・・・

いや!本職の人が大丈夫と仰ってるんだからもう任せてしまおう!

今回は作品メインでやるんだ!

程なくすると

「何かやることある?」

「大丈夫。場当たりの準備だけしといてー」

あやいちからの手持ち無沙汰感満載の問いかけにカッコよく答えるオレ。

でもまだ結構かかるよなーどうしようかなーと考えていると

「ある程度出来たんでチェックしてください」

と美術さん。

え?

はやくね?

半信半疑(失礼なやつ)で見に行くと普通に出来てる。

「何か修正ありますか?」

「思ったよりエリアが狭いのでもっと広くできますか、、、?」

「大丈夫ですよー。」

トンカントンカン。

「どうでしょう?」

・・・すげー。あっという間。

「じゃあ何かありましたら電話ください。では。」

ブロロロロロ、、、

去っていく車を見送りながら

オレもうタタキしない。

そう心に決めたのだった。

バランスと考え方次第

自分は極端に振れる類いの人間なので舞台やる時はもうセットはお金で安心を買おうと決めてしまったが、別に役者で叩くこと自体を否定してはいない。

出演者以外で叩ける役者さんを呼んで仕込む団体さんもあるしね。

たまに出演者全員仕込みでグッタリして場当たりがスムーズにいかない現場なんてのもあるからそこはうまくできたらいいなーとは思うが、予算は口を出せることではないから如何とも。

結局は何を一番に取るか。

その一点に尽きると思う。

とはいえたまに見かねてバリバリ叩いちゃう照明さんとか見ると

やべー( ´Д`)ーーー

て内心思っちゃうのは秘密ね。

ではでは。